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ビューティー&ヘルスケア特集Vol.13 女性は年齢とともにコレステロールに要注意!?ビューティー&ヘルスケア特集Vol.13 女性は年齢とともにコレステロールに要注意!?

健康診断で特に気になる項目は何ですか?

健康診断の結果は、いわば日頃の生活習慣の成績表。健康だと思っていても結果を見るのはいつもドキドキするものですね。今回は、皆さんがどんな項目を気にしているのか投票をおこないました。

一番多かったのは41%の人が気にしていた「コレステロール」で、ついで多かったのが「中性脂肪」。この2つに投票した人の約半数が50代でした。一方、比較的少数派となった「貧血」「BMI値」を気にしていた人は20代から70代までと幅広かったものの、コア層はどちらも40代という結果になりました。1位となった「コレステロール」は年齢とともに高くなる傾向があり、特に女性は50代を過ぎると男性以上に「高コレステロール」の人が多くなることがわかっています。今回は、そんな現実が投票結果にも表れたようです。

多くの人が気にしているコレステロールとは一体何なのか、なぜ高いとよくないのかなどを詳しくみていきましょう。

健康診断で気になる項目は?本音をリサーチ「みんなでChoice」2018年7月実施(回答人数:320名)健康診断で気になる項目は?本音をリサーチ「みんなでChoice」2018年7月実施(回答人数:320名)

そもそも、コレステロールって何?

コレステロールは脂質のひとつで、とかく悪者に思われがちですが、じつは健康なカラダを維持するためになくてはならない大切な存在です。その役割は、体中にある細胞膜の材料、脂肪を消化する胆汁酸(たんじゅうさん)づくり、ホルモンの材料など多岐に渡ります。

コレステロールには、「食事から摂取されるもの」と「肝臓で作られるもの」とがあり、肝臓で作られる量は食事から摂取されるコレステロールの約3倍におよびます。私たちのカラダでは適宜、肝臓が必要な量のコレステロールを作っているのです。このようにカラダが自力で作りだせる(生体合成できる)ということは、コレステロールが生命維持に重要であることを意味しています。

コレステロールにはいくつかの種類があり、「善玉」「悪玉」などと呼ばれる2種類がよく知られています。肝臓を拠点に体中から余分なコレステロールを回収するのが「HDL(善玉コレステロール)」で、体中へコレステロールを運ぶのが「LDL(悪玉コレステロール)」です。

健康診断では、この「HDL(善玉)」と「LDL(悪玉)」に加えて「総コレステロール」を測るのが一般的です。この3つの数値をチェックすることが病気を未然に防ぎます。なぜならコレステロール値に異常が発生していても、合併症が発症しない限り自覚症状がないからです。

コレステロールの数値、どうなると要注意?

「総コレステロール」「HDL(善玉)」「LDL(悪玉)」には、それぞれ基準値が定められています。健康診断の結果が出たら、まず「総コレステロール」をチェックしましょう。もし140mg/dℓを超えていたらいわゆる「コレステロールが高い」という状態です。その場合には、HDL(善玉)とLDL(悪玉)の数値を確認します。HDL(善玉)は基準値の上限が定められておらず、多くても問題はありません。LDL(悪玉)が基準値を超えていたら要注意です。

ちなみに、LDL(悪玉)は〈総コレステロール−HDL−中性脂肪の1/5=LDL〉という計算式で求められるため、仮に総コレステロールが高くてもHDLが多ければ、LDL(悪玉)は抑えられることが多いです。

コレステロールが高いとどんなリスクがあるの?

では、LDL(悪玉)が多いと、どんな問題があるのでしょうか?
LDL(悪玉)は前述の通りコレステロールの運び屋です。LDL(悪玉)が増え過ぎると血中に余った分が漂い、やがて血管の中へ潜り込んでしまいます。すると血管に小さなコブのようなものができて血管が硬くなります。これが「動脈硬化」です。
動脈の硬化だけではまだ自覚症状が少なく、気が付かずに進行してしまうことがあります。すると血管が詰まる事態になり、心臓で起こると「心筋梗塞」が、脳で起こると「脳梗塞」などの合併症を発症してしまうのです。

40代半ばを過ぎたら女性はとくにご用心!

女性はとくに40代半ば以降のLDL(悪玉)の変化を見逃さないようにしてください。40代半ばで高コレステロール人口は、男女が逆転します。それは閉経を迎えるとともに急激に女性ホルモン「エストロゲン」が減少するからです。
エストロゲンにはLDL(悪玉)を積極的に肝臓に呼び込む作用があるため、エストロゲンがあるうちは血中に余分なLDL(悪玉)があふれることは少ないです。しかし、その呼び込み役が減ると路頭に迷うLDL(悪玉)が増えてしまい、合併症を引き起こしやすくなってしまうのです。

性・年齢階級別LDLコレステロール値 性・年齢階級別LDLコレステロール値

コレステロールとの上手な付き合い方は?

正常値を保つために、まず気をつけたいのは食生活です。前述の通り、もともとカラダには必要量のコレステロールを自力で作りだせる機能が備わっています。にもかかわらず、現代人の食生活はコレステロール過多…。総コレステロール値を高くしないためには、食事から摂取するコレステロールを抑えることが第一歩でしょう。食事のほかに、適度な運動習慣、禁煙など日々の心がけも大切です。

自覚症状なく重篤な病気を引き起こしかねない「高コレステロール」。年に1度の健康診断の結果をチェックすることはもちろんですが、カラダに何らかの異変を感じたら、早めに身近なお医者さんへ。せっかくのカラダからのサインを見逃さず、専門家に相談することで早期発見や予防が可能です。

奥村尚威 医師奥村尚威 医師

奥村尚威 医師

永福町駅前みんなのクリニック院長。医学博士/日本プライマリケア連合学会認定医。小児外科医から訪問診療医を経て、総合診療医へ。内科から外科まで総合診療をモットーに、生活習慣病の対策をはじめ、長く患者さんと向き合い幅広い知識で地域の健康づくりに貢献。

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