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いろどり+(プラス) ~健やかに美しく、彩りのある未来をあなたに。

最新号 vol.34 フォト紀行 香川

今号では、瀬戸内海に面した日本一小さい県、香川県を訪れました。江戸時代、讃岐の国の歴代の藩主によって形づくられた建築や庭園文化が今日まで守り伝えられ、自然と寄り添う暮らしの中に、“アート”を愛する風土が息づいた街、香川。有名な讃岐うどんをはじめとするご当地グルメや伝統工芸などの魅力もいっぱいです。

今回の香川の旅は、「美しい風景とアートに出会う」というテーマです。自然と寄り添う生活の中から生まれた、伝統と現代との調和を楽しんだ旅でした。

①歴史ある庭園美を巡る

◆史跡高松城跡 玉藻公園(たまもこうえん)

香川の歴史と文化を知るために、まず訪れたいのが史跡高松城跡 玉藻公園。歴代藩主の居城だった高松城跡を整備した公園です。鞘橋(さやばし)を渡って、天守台展望デッキからお城の全景を眺望してみましょう。

史跡高松城跡 玉藻公園
 
史跡高松城跡 玉藻公園

日本三大水城の一つに数えられる高松城は、お堀に海水を引き込んだ、日本で唯一のお城です。藩祖松平頼重(よりしげ)は、寛永19年(1642年)、「讃岐の国は、海辺の国なれば、水練は武道の一班たるべし」と、藩士に泳法を学ばせ、自らもお堀で泳いだとの記録があります。また、高松藩は、参勤交代にも飛竜丸という長さ31.8mの軍船を使っていました。優れた造船技術に裏付けされた海運が讃岐の国を発展させたのですね。

史跡高松城跡 玉藻公園

お堀の海水量を調節する水門のそばには、「鯛願城就(たいがんじょうじゅ)」の旗が。

史跡高松城跡 玉藻公園

100円でえさを買って、お堀の鯛に餌をやると願いがかなうそうです。城内の隠れた人気スポットです。

史跡高松城跡 玉藻公園

さらに進むと、突き当たりに月見櫓(つきみやぐら)と水手御門(みずのてごもん)があります。かつてはここまでが海で、船からこの城内へ入れるようになっていたことから、監視防衛のための櫓(やぐら)であったようです。月見櫓から渡櫓(わたりやぐら)に至る一連の建築構造美は特筆すべきものです。

史跡高松城跡 玉藻公園

松林の茂る庭園の置き石にしたがって行くと、かつての歴代藩主の住まい、「披雲閣(ひうんかく)」があります。明治維新後に老朽化のため取り壊され、現在の建物は、高松松平家12代当主頼寿(よりなが)伯爵が3年の歳月をかけて大正6年(1917年)に完成させたものです。当時の新聞には「瀬戸内海一の一大建造物」との見出しが躍ったそうです。

史跡高松城跡 玉藻公園

どうです、この威風堂々とした石と松の妙。大胆かつ、繊細な見立てに驚かされます。園内には、由緒ある見どころがたくさんあります。“松の公園”と言ってもいいほどの立派な松を見ながら、ぜひ散策してみてください。

史跡高松城跡 玉藻公園
<住所>高松市玉藻町2-1
<TEL>087-851-1521(玉藻公園管理事務所)
<開園時間>東門 8:30〜17:00/西門 7:00〜17:00(月により異なる)
<休園日>無休
<入場料>大人200円、小人100円、6歳未満無料
<アクセス>JR「高松」駅から徒歩3分(西門)、15分(東門)

◆特別名勝 栗林公園(りつりんこうえん)
特別名勝 栗林公園

香川県民に自慢の名勝地を聞くと、ほとんどの人がこの栗林公園と答えます。400年の歴史のある、まさに「経年の美」を堪能できる大名庭園です。紫雲山を背景に6つの池と13の築山を配した庭園は、生駒・松平の歴代藩主が100年以上をかけて完成させたもので、「お庭の国宝」とも称されます。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星としても紹介された、ぜひ訪れたい名園です。

特別名勝 栗林公園

とても広い公園なので、どこから回ろうかと迷っていたら、「東門を入ってすぐ左に行くと、景色の素晴らしいところから回れますよ」と地元の人に教えていただきました。300年以上にわたって手入れをされてきた見事な「箱松」に沿って歩きます。

特別名勝 栗林公園

東門を入って右手、松の垣根の奥に、「讃岐民芸館」が見えます。讃岐の器や漆器・家具・瓦など、民芸民具が展示され、民芸ファンには必見の場所です。しかし、今回は、助言通り、左へ。まず目指すのは、芙蓉峰(ふようほう)です。築山の緩やかな坂です。登ってみましょう。

特別名勝 栗林公園

築山の頂上からは、時が止まったかのような北湖の絶景が一望できます。春には、奥の赤い橋のたもとの梅林の紅梅や桜の花が彩りを添えてどんなに美しい景色かと想像できます。芙蓉峰を下りると、「南湖周遊和船」の乗り場があります。悪天候でなければ、南湖をぐるりと一周、高松松平家の歴代藩主も楽しんだといわれる水面からの風情を満喫できます。大名気分をぜひ味わってみてくださいね。

特別名勝 栗林公園

園内には南北2つの梅林があります。南梅林は江戸時代、「百花園」と呼ばれてめでられてきました。明治以降に造られた北梅林には、高松気象台が観測している梅の標本木があります。園内約170本の梅の見頃は1月下旬〜3月中旬頃まで。 南梅林から南に進んでいくと、見返り獅子・牡丹石、講武榭(こうぶしゃ)、古理兵衛九重塔など、見所が次々と現れます。栗林公園を称して、「一歩一景の美しさ」といわれる所以がここにあります。

特別名勝 栗林公園

◇掬月亭(きくげつてい)
美しい景色に、ため息をつきながら歩を進めてくると、目の前に歴代の大名がこよなく愛したという「掬月亭」が見えてきます。名前の由来は、1745年に松平5代藩主頼恭(よりたか)が、唐の詩人于良史(うりょうし)の一句「水を掬すれば月手に在り」から命名したと言われています。この公園の中で、最も部屋からの景色が美しいといわれる建物です。「四方正面」の数寄屋造りは見どころも多く、和風建築の好きな方には興味がつきません。お抹茶とお菓子(700円)またはお煎茶とお菓子(500円)の入亭料で見学できます。

掬月亭
 
掬月亭

廊下をしずしずと進んで、50畳もの広さの「初筵観(しょえんかん)」に通されます。時代の風格漂う内部のしつらいをじっくり鑑賞してください。黒漆塗り井桁菱格子(いげたひしごうし)の紋紗(もんしゃ)を張った障子や、江戸時代から続く欄間彫刻も、香川の伝統的工芸品の一つです。

掬月亭

部屋からは三方の景色が楽しめます。低い位置から望む南湖の景観に目を奪われます。当時の作庭技術の高さに驚かされます。

掬月亭

「鶴亀松」「箱松」と並んで栗林公園の三大松に数えられる、樹齢180年の「根上り五葉松」もこの部屋から鑑賞できます。普通の松葉は2本ですが、五葉松は葉が5本。これだけでも珍しいのですが、元々は将軍家から賜った盆栽を地植えしたところ、今では高さ8m、幹回り3.5mにまで成長したものだそうです。

掬月亭

お茶とお菓子をいただきながらの至福の時間です。もう、ここでおしまいでもいいというくらいの満足感が漂います。

特別名勝 栗林公園
<住所>高松市栗林町1-20-16
<TEL>087-833-7411
<開園時間>7:00〜17:00(月によって異なる)
<休園日>無休
<入園料>大人410円、小人170円
<アクセス>JR「栗林公園北口」駅から徒歩3分(北門)
ことでん「栗林公園」駅から徒歩10分(東門)

②まちなかの暮らしの中にあるアート

◆高松丸亀町商店街

「歩いてみたい、日本一の商店街」ともいわれる、丸亀町商店街。江戸時代、高松城築城の際に藩主の生駒親正(ちかまさ)が、丸亀市の商人をここに連れて来たことが始まりだそうで、それから現在まで400年間、市民のための買い物の街として続いているのです。

高松丸亀町商店街

駅から歩いてくると、壱番街前ドーム広場のガラスのドーム(三町ドーム)が見えてきます。高さ32mは9階建てのビルに匹敵、アーケード構造物としては日本一です。

高松丸亀町商店街

取材当日、ドームには、瀬戸内国際芸術祭2016を記念して、丸亀出身の現代アーティスト、猪熊弦一郎氏がデザインした「華ひらく」が立体となって浮遊していました。

高松丸亀町商店街

ドームの真下の石のモザイクは、現代アーティストの川島猛氏デザインです。

高松丸亀町商店街
 
高松丸亀町商店街

自然光の差す商店街には、木々が育ち、川島氏のデザインによるポップな模様が川のように流れるそばには、ベンチやさまざまなオブジェ作品が点在してアートを身近に感じながら買い物をする人でにぎわいます。

高松丸亀町商店街

壱番街西館には、三宅美智子氏の化粧品のガラス瓶を縦にカットして樹脂に埋め込んだプレート作品が、テーブルや壁面となって、各階に憩いの場を提供しています。

高松中央商店街 丸亀町商店街(高松丸亀商店街振興組合)
<住所>高松市丸亀町13-2丸亀町ビル4F
<TEL>087-821-1651
<アクセス>JR「高松」駅から徒歩10分

◆高松市中央公園

木々の間に、石や、郷土ゆかりの作家たちの彫刻作品が配置された、とてもあたたかな空気に包まれた公園です。夏場には水が流され、イベントに涼感を添えます。

高松市中央公園

中央公園には、こかげ広場に「オクテトラ」「プレイ スカルプチュア」、ちびっこ広場に「シーソー」の3つのイサム・ノグチの遊具彫刻があります。

高松市中央公園

ちょうど、ここが大好きでよく来るという親子がシーソーで遊んでいました。

公園の中は、まるで彫刻の森です。

高松市中央公園

「女の子二人」(阿部誠一氏作)

高松市中央公園

「サヌキ」(速水史朗氏作)

高松市中央公園

アート作品ばかりではありません。野球王国高松を築いた名将の像が。往年の野球ファンをとりこにした水原茂・三原脩の二人も、ここ中央公園の木立の中にいます。

高松市中央公園

高松市民に愛される、中央公園。緑のなかでゆっくりと時間をかけてお気に入りの彫刻作品を探すことが、散歩に楽しみを与えてくれます。地元の人が「毎日でも来たい」というのもわかります。

高松市中央公園(高松市都市整備局公園緑地課)
<住所>高松市番町1丁目
<TEL>087-839-2924
<アクセス>JR「高松駅」から徒歩15分

◆さぬき産業工芸館 サン・クラッケ
さぬき産業工芸館 サン・クラッケ

もう一度商店街に戻ると、高松南新町商店街の角に、サン・クラッケがあります。「香川県の食品や伝統的工芸品など、古くからの暮らしの中で愛用され、将来に残していきたいものを厳選して販売する」というセレクトショップです。お客さんの大半は地元の人だそうです。

さぬき産業工芸館 サン・クラッケ

美しいディスプレイにも心打たれます。お店のスタッフの心意気を感じる、本当にセンスのいい品ぞろえです。

さぬき産業工芸館 サン・クラッケ

香川県の伝統的工芸品、香川漆器は特に充実。モダンなデザインの若い作家さんの作品も扱っています。

さぬき産業工芸館 サン・クラッケ

おしょうゆの厳選セレクトも自慢です。どれを買ったらいいのか迷ったら、スタッフに声をかけてみましょう。全国発送もしています。

さぬき産業工芸館 サン・クラッケ

隠れた人気商品が、この、「森上屋のどら焼き」。1日100個売れるそうです。このあんこの厚み!ずっしりとした重さがたまりません。水・金曜の限定販売です。

さぬき産業工芸館 サン・クラッケ

かわいいオブジェを見つけました。「しあわせの蒼いとりさん」。庵治石(あじいし)という香川県で採れる石の粉をガラスに溶かし、“瀬戸内ブルー”という透明感のあるガラス作品を作っている作家さん、杉山利恵さんの作品です。
他にも、手ぬぐいや張り子、うちわなど、現代的なセンスで造られた伝統的工芸品が充実したお店です。

さぬき産業工芸館 サン・クラッケ
<住所>高松市南新町4-9
<TEL>087-887-8140
<営業時間>11:00〜20:00
<定休日>不定休
<アクセス>ことでん「瓦町」駅から徒歩5分




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