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ビューティー&ヘルスケア特集Vol.22 「ニキビ」は体調のバロメーター〜ニキビができやすいのはなぜ?〜ビューティー&ヘルスケア特集Vol.22 「ニキビ」は体調のバロメーター〜ニキビができやすいのはなぜ?〜

ニキビはどうしてできちゃうの?

ニキビは医学用語で「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる、毛穴の病気です。ニキビができてしまう仕組みを簡単に説明すると「毛穴が詰まる→皮脂がたまりアクネ菌が活性→炎症が起こる」という3ステップになります。

炎症を起こすのは、誰の肌にもいる常在菌のアクネ菌です。アクネ菌は脂質が好きで酸素が嫌いなため、皮脂を大量に分泌する皮脂腺をもつ「脂腺性毛包(しせんせいもうほう)」という毛穴の奥で増殖しやすい性質があります。この「脂腺性毛包」は顔に多く、背中や胸にもあります。顔や背中にニキビができやすいのはこのためです。

生理の時にニキビができやすい理由

「生理になるとニキビができやすい」と聞いたことはありませんか?体調とニキビの関係を考えた時に、注目すべきはホルモンとの関係です。ニキビの原因となるアクネ菌は皮脂の多い肌を好みます。そして、皮脂の分泌はホルモンの働きに左右されるからです。

生理前には、女性ホルモンのうち黄体ホルモンというホルモンが増加します。これが皮脂の増加を招くため、生理前にニキビができやすくなります。
また生理中は、最も女性ホルモンが減少します。言い換えれば女性が最も男性化する時期です。皮脂腺は男性ホルモンに支配されているため、男性ホルモンが優位なほど皮脂の分泌が促されニキビができやすくなります。

クレンジング・洗顔・保湿とストレスケアで予防を

ニキビを予防するには、毎日のスキンケアや生活習慣でどんなことに気をつければよいかをご紹介します。

きちんとクレンジング&やさしく洗顔

最も大切なのはニキビの原因となる「毛穴の詰まり」を解消することです。一日外気にさらされた肌には汚れが溜まっているのでしっかり掃除をしましょう。
まず、洗顔前にクレンジング剤できちんとメイクを落とします。次に洗顔です。洗顔は丁寧かつ短時間で行うのが理想です。大切なのは肌をこすらないこと。刺激を与えずたっぷりの泡でやさしく洗ってください。髪の生え際やあごのラインなどに、洗い残しやゆすぎ残しがないよう気をつけます。

しっかり保湿する

ニキビの原因として悪者のように言われる皮脂ですが、カラダのメカニズムからみれば必要不可欠な成分です。カラダを守るためには皮脂と汗で肌表面を潤しておく必要があります。
「肌の乾燥がニキビの原因」と言われる理由は、肌が乾燥しているとカラダが「潤さなければ!」と皮脂の分泌を促すため、ニキビが発生しやすい状態が作られてしまうからです。脂っぽい肌に保湿することは矛盾するように感じますが、じつは大切なニキビケアです。

外的刺激を減らす

肌への刺激もニキビの原因になります。あごや口周りのニキビがなかなか治らないのは、つい手で触れてしまう場所だからです。
また、頬のニキビは毎晩眠る時に布団が触れているせいで治りづらいとも言われます。ニキビができたらできるだけ触らない、刺激を与えないようにしましょう。

ストレスをためない

ホルモンバランスの乱れを引き起こすのは、睡眠不足、疲れ、ストレスなどです。近年、大人の女性がニキビに悩まされる背景には、働く女性が増えたため、戦うホルモン=男性ホルモンが優位になる状況が多いからではないかとも言われています。規則正しく過ごすこと、ストレスを上手に解消することが現代のニキビケアのひとつです。

こんなニキビ治療法もあります

ニキビ治療としては、原因となる「毛穴の詰まり」を解消するために毛穴を広げる塗り薬があります。これは10年ほど前に登場した新しい西洋的な治療法で、ニキビの根本原因をケアできます。

また、ニキビ治療やニキビになりづらい肌を育むために生活習慣や食生活を見直し、カラダ全体からニキビをケアする東洋医学的なアプローチも大切です。婦人科系の悩みや便秘などに有効な漢方をニキビ治療に取り入れる皮膚科医も少なくありません。婦人科医と連携してニキビ治療にあたることもあります。

ニキビのメカニズムはシンプルでも、その原因となる皮脂の分泌はさまざまな要因で起こります。「皮膚は内臓の鏡」と心得、ニキビができたら肌表面のケアだけでなく生活習慣も見直しましょう。もし、ニキビが悪化してしまったら、ニキビ跡を残さないためにも皮膚科医に相談してください。

納さつき 医師

納さつき 医師

「おさめスキンクリニック」院長。2000年、帝京大学医学部卒業。大学附属病院皮膚科、国立国際医療センター、都内美容皮膚科を経て、2013年開院。ニキビ体質で悩んだ経験から、西洋・東洋(漢方)医学など幅広いニキビケアで治療にあたる。

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